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第56回全国大学ラグビーフットボール選手権大会を制覇した早稲田大学ラグビー部の司令塔であり4月からトップリーグのクボタスピアーズに入団する岸岡智樹選手がインターナショナルラグビーアカデミーオブニュージーランド(IRANZ)へのラグビー留学に向けて出発しました。
岸岡選手が入るのはプレーヤーコースの中で最もハイレベルなハイパフォーマンスコースでニュージーランド国内を中心にトップレベルの選手が集まっており、ラグビーワールドカップ2019日本大会で日本代表として活躍したラピース・ラブスカフニ選手もこのコースの経験者です。
今回このコースではラグビー関係者垂涎の以下コーチを含む世界トップレベルのコーチ陣が指導にあたります(変更になることがあります):
Mike Cron: スクラム、フロントロー
Chris Jack: ロックス
Murray Mexted: ルースフォワーズ
Rodney So’oialo: ルースフォワーズ
George Whitelock: ルースフォワーズ
Piri Weepu: ハーフバックス
Andrew Mehrtens: ファーストファイブズ
Eroni Clarke: ミッドフィールド
Jeff Wilson
Christian Cullen: バックスリー
『岸岡智樹のNZ留学日記』
![岸岡智樹ニュージーランドへ上陸](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=940x10000:format=jpg/path/sb215bafac746c44a/image/i81038a6a41692ac8/version/1581128518/%E5%B2%B8%E5%B2%A1%E6%99%BA%E6%A8%B9%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%83%BC%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%89%E3%81%B8%E4%B8%8A%E9%99%B8.jpg)
"やはり感じることは言語の壁です。来る前にもコミュニケーションに難があることはわかっていましたが、全員が英語を話す中で自分自身がとることができるコミュニケーションの幅の乏しさをひしひしと感じた初日です"
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"ここでのMTGではかなりの発言量があります。選手皆が物事を自分事としてとらえ、わからないこと、もう少しこうしたらいいことなど思ったことはすぐ口にします。コーチの質問に関して間違ったことや、変なことを口にした場合でもみんなで笑ってあげられる良い雰囲気があります。だれでも発言できる空間。わかならいことをそのままにしないという理想に近い空間があります。"
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"パスをうまく投げるのではなく、いかにうまくキャッチするのか。次のパスのためにいかにボールをとるのか、そのためのポジショニングやランコールまでコーチングを受けました。SOだからなのか普段から意識していることではなかったのでとても参考になりました。"
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"ニュージーランドのラグビーの特徴といえばなんといってもアンストラクチャーからの得点力です。これはどこの国や地域にいっても言われることは同じです。ではNZではなぜアンストラクチャーが強いのでしょうか。僕なりの答えは「ミスが多いから」だと思います。今回の練習でもかなりの数ミスがあります。ですが、その理由を話しミスを減らす努力をしていますし、事後処理のことまで考えていました。攻撃側がミスをすると防御側に攻撃権が移行するのでそのチャンスを見逃さないという意識はかなり感じました。"
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"IRANZに参加している選手と共に、お互いに指摘し合い良い刺激をもらいました"
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"日本で受けたタックルについてのコーチングとは異なり、教わったことのない角度から教わることができたのでとてもためになったなという感想です"
"ニュージーランドでのDefenseはこうなんだという観点からも指摘をいただき本当に価値のあるインプットとなっています"
"わからないことがゼロになるまで確認する習慣は本当に見習わなければと感じました"
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"印象的だったのはロッカールームでの選手のトークの内容です。生まれも育ちも違う人間が2週間足らずで集まったチームにも関わらず、チームが目指す方向が一致していたのです。試合でこうしようあーしようはもちろんありますが、口を開く選手皆がマインド面の話をしていました。「俺らはなんのために集まったのか。強くなるため。うまくなるため。応援してくれる家族のため。恋人のため。なんのために試合をするのか。どうして勝ちたいのか」など、ドラマのワンシーンかと錯覚をしてしまうほど心を動かされました。"
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"4~5人チームを組み、Attack,Defense,Set Pieceなど試合場面を細分化し、Good,Bad,Nextのような形式でプレゼンテーションをしました。レビューは昼食前に行い、各班資料を作り昼食後のプレゼンテーションに臨みました。ちゃんとPowerPointを作るなど、各班準備して昼食後の発表に備えていました。日本ではあまりみかけないレビューの方法だったので僕としてはとても参考になりました。その発表に対してももっとこうしたほうがよいなどの意見も他の班やコーチから指摘がありました。正直なぜここまで話をするのかと思いました。勝手な僕のイメージですが、外国人のチームはあまりチームとしてのやりたいことが理解できていないというか、統一されていないという印象を持っていました。実際に試合をしてみると、え??と思うようなプレーを行う選手もいましたが、そこにはそれ相応の意図がありプレーしているんだと気づきました。その判断の連続があるからこそうまくボールがつながっていくんだなと思います。日本のチームは自分たちがしなければいけないことに縛られてその枠からはみ出そうとする選手が少ないように感じます。この観点はもっと柔軟に捉え、参考にすべき点だとも感じました。"
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"ニュージーランドに来てから、Nutrition, InnerFit, Mentalなど各分野について外部の講師を呼んだ講座を受けることができました。僕自身もこれまでたくさんのセミナーのようなものに参加しましたが、こんなにも充実したセッションを受けることができていることを本当に嬉しく思います。"
IRANZでは選手・コーチ・チームでのトレーニング参加者を募集しています。特にハイパフォーマンスコースはポジションあたり2名までしか受け付けないため、ご希望の方はなるべく早くお申し込みいただくことをお勧めします。