NAIA

NAIA - National Association of Intercollegiate Athletics

概要

NAIA(National Association of Intercollegiate Athletics)は、米国内の小規模な大学によるスポーツの統括団体です。Division IからIIIまでのNCAAに対し、NAIAは単独のカテゴリーとして存在しています。NAIAの大学は、NCAA Division III以下に比べて規模が大きく、スポーツプログラムも多岐にわたっています。また、NAIAは、NCAAと異なり、大学の数や会員資格に制限を設けていないため、NCAAに参加できない大学もNAIAに参加することができます。

 

スポーツ

NAIAには、26の競技があります。主要な競技は、野球、バスケットボール、サッカー、アメリカンフットボール、バレーボール、陸上競技、クロスカントリーなどです。これらの競技においても、NCAAと同様に、チームや個人の全米王者を決める全国大会を開催しています。

 

大学の規模

NAIAには、300を超える大学が加盟しています。大学の規模は、NCAA Division IIに近く、全米の大学平均よりもやや小規模です。ただし、大学によっては、NCAA Division Iに匹敵するような規模や、スポーツプログラムの充実度を誇る場合もあります。

 

奨学金と経済的援助

NAIAでは、大学が自由に奨学金を設定することができます。そのため、大学によって異なりますが、NCAA Division IIIよりも多くの奨学金が用意される場合があります。また、NAIAは、学業成績やスポーツの実績に基づいて、経済的援助を提供するプログラムもあります。

 

学業とスポーツ

NAIAの大学では、学業とスポーツを両立させることが重視されています。NAIAは、NCAA Division IIIと同様に、アマチュア競技の原則に基づいています。そのため、奨学金を提供することができますが、選手たちは、スポーツを優先することはできません。学業成績が優秀であることも求められます。NAIAの大学では、競技に打ち込むだけでなく、学生としての成長を支援するプログラムも充実しています。また、NAIAでは、大学のスポーツチームが、地域社会に貢献することも重視されています。

 

全米大会

NAIAでは、毎年春季に、全米大会を開催しています。各競技において、全米トップの大学チームや選手が集まり、熱狂的な試合が繰り広げられます。NAIAの全米大会は、NCAAの全米大会と比べると規模は小さいですが、各競技のレベルが非常に高く、競技ファンからの支持も厚いです。

 

就職先や進路

NAIAの大学卒業生は、大手企業や教育機関、公的機関など、多様な分野で活躍しています。また、スポーツ関連の仕事に進む卒業生も多く、コーチやトレーナー、スポーツメディアの専門家などとして、スポーツ界でキャリアを積んでいます。さらに、プロスポーツ選手になるための登竜門として、NAIAからNBAやNFLに進出する選手もいます。

以上が、NAIAについての概要となります。NAIAは、NCAAとは異なる魅力を持ち、大学スポーツファンには必見の存在です。

NAIAの条件

以下は主な参加条件。

  • SAT 870以上またはACT 18以上
  • GPA2.0以上
  • 学年の上位50%以上

スポーツ以外に上記3つのうちの2つ以上をクリアしていることが条件となります(留学生であり、これまでに他の大学等に在籍していない場合)。GPAはNCAAと違い指定科目がなく総合点での判断となります。また日本の5段階評価に対してアメリカは4段階評価であるため日本の成績から-1をして換算することも注意が必要です。ただしこれらを満たしたとしても各大学のTOEFL等基準を満たす必要があり、自動的に入学および奨学金支給が約束されるわけではありません。

NAIAでプレーするにはEligibility Centerというオンラインシステムに登録が必要となります。登録には$150が必要となり住んだことのある場所等の基本情報のほか、これまでに通った学校の情報やスポーツの経験や加盟団体などを申告してNAIAの規定に沿ったものであるか検証するとても重要なプロセスです。その他、日本の高校に英文成績証明や学年順位を証明するレターを依頼するなど手続きを正確かつ迅速に行う必要があり、これらも含めエージェントの手を借りながらも自覚を持ってしっかりと準備する必要があります。