NCAA DIII (ディビジョン3)


Division IIIは、NCAAの3つのディビジョンのうち最も低い競技レベルを持つディビジョンです。以下に、Division IIIについて詳しく説明します。

 

競技種目

Division IIIには、約20種目のスポーツがあります。主要な競技には、アメリカンフットボール、バスケットボール、野球、サッカー、陸上競技、水泳、レスリングなどがあります。Division IやDivision IIに比べて、スポーツの競技レベルは低く、プロフェッショナルなキャリアを目指す選手は少ないです。

 

奨学金の提供

Division IIIの大学は、奨学金を提供できません。ただし、経済的な援助や、アカデミックな優秀さに応じた奨学金はあります。選手たちは、スポーツのためだけでなく、学業やキャリアのために大学を選ぶことが多いです。

 

競技レベルとプレッシャー

Division IIIの競技レベルは、Division IやDivision IIに比べて低く、よりカジュアルな雰囲気があります。選手たちは、競技レベルよりも、チームの一員としてプレーすることや、友情、楽しさなどを重視することが多いです。プレッシャーも少なく、選手たちは、学業とスポーツの両立を楽しみながら行っています。

 

ポストシーズンのトーナメント

Division IIIの大学スポーツにおいては、NCAAトーナメントがあります。トーナメントには、全米64チームが参加し、勝ち進むことで全米チャンピオンを決定します。また、各競技のカンファレンスでも、チャンピオンシップが行われます。これらの試合に勝利することで、チームはランキングを上げ、全米トップランクに入ることができます。

 

ライフスタイル

Division IIIの選手たちは、競技レベルが低く、奨学金が提供されないため、大学生としての生活に忙殺されることがあります。スポーツの試合や練習に加えて、学業に集中する必要があります。また、地域社会との関わりも大きく、大学スポーツとしての役割を果たしながら、学生としても地域社会に貢献することが期待されます。多くのDivision IIIの大学では、地元の高校や中学校に向けて、スポーツキャンプやクリニックを開催するなど、地域社会との交流を大切にしています。

 

コンペティションとレベルアップ

Division IIIの競技レベルは低いですが、競技レベルや経験値を高めるために、多くの選手たちは、Division III以外の大会に参加することがあります。例えば、高校の選手や、Division IIやDivision Iの選手と共に競技するクラブチームや、夏のリーグに参加することで、自身のスキルアップに努めています。

 

プロリーグとの関係

Division IIIのスポーツには、ほとんどの場合、プロフェッショナルリーグでのプレーを目指す選手はいません。ただし、アメリカンフットボールや野球など、一部の競技では、プロフェッショナルリーグ入りを目指す選手がいます。Division IIIの選手がプロフェッショナルリーグに入ることは、非常に稀ですが、例外的に優れた選手がいる場合は、プロリーグに進むこともあります。

 

以上が、Division IIIについての説明です。Division IIIの大学スポーツは、大学生活とスポーツを両立させることが求められる環境で、競技レベルは比較的低いですが、地域社会との交流や、全米トーナメントなど、様々な経験を積むことができます。また、大学での学業や、アカデミックな優秀さに応じた奨学金などを活かし、将来に向けたキャリアの準備を進めることもできます。

数字で見るNCAAディビジョン3

学生数: 193,814

大学数: 439

平均学生数: 1,740

学生アスリート割合: 17%

大学あたりのチーム数: 19

チャンピオンシップ数: 28

奨学金を得ている学生アスリートの割合: 80%(学業等スポーツ以外の奨学金)

卒業率: 87%

 

2020年 NCAA Eligibility Center リクルーティングファクトより

ディビジョン3 条件

NCAAによるものではなく各学校の規定による。